白水庄の女姓の領主

京都石清水八幡宮に「検校成清譲状」が残されていました。建久三年(1192)鎌倉時代初めの頃のもので、白水庄を娘である鶴姫に譲った記録です。これが春日市に関する最古の文字の記録です。そのなかに成清が、姉と考えられる紀太子(きのおおいこ)から白水庄を譲り受けたことがわかる一文がありました。そこには紀太子は、本領主と書かれています。このことから紀太子は、荘園の処分権を持つ領主だったと考えられます。鎌倉初期まで女性にも財産の相続は許されていたようです。成清の他の娘、黒姫、亀姫なども荘園を所持していたことが記録に残っています。家の存続を守るため、財産を嫡子に集中するのはこの少し後の時代からです。

【寺崎直利】

白水庄の女姓の領主

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