脊振山は海の神様?
脊振山は福岡平野の母なる山です。
古代より信仰されていました。脊振神は平安時代の記録にも出てきます。祀られている神様は、市杵島姫命です。市杵島姫命は宗像三女神の一人です。宗像神社や広島の厳島神社で祀られている海の神です。海とは関係ない山に、なぜ海の神様が祀られているのでしょうか。
比叡山の延暦寺を開いた最澄や、弘法大師空海、禅宗を日本に持ち帰った栄西などは、中国に渡る前に脊振山に登り、渡海の安全を祈っています。脊振山は玄界灘を遠く見渡せ、また遠き沖合から博多湾に入る時の目当てとなったと思います。そこから航海の安全の神様の役割を持っていたのでしょう。
市杵島姫命 いちきしまひめのみこと
写真は「背振山頂の背振神社上宮」です。